にぽたん研修所 兼 にぽたん休憩所

旧にぽたん休憩所をマージしたからわけがわからない

au 愛好家だからこその苦言

ちょっと気になるニュースがあったので。


au の携帯を使いはじめて、かれこれ 12 年。
当然 IDO (日本移動通信) 時代から使っていて、当時は DoCoMo東京デジタルホン (後の J-PHONEVodafoneSoftBank MOBILE) の利用者の友人達から「ちょwwなんで IDO なんだよwww IDO だけはねーよwww」とか言われ続け、TU-KA 利用者の友人と肩を叩き合い、傷を舐め合ってたのが懐しい。


cdmaOne が登場した時、ずっと DoCoMo の CM に出てた織田課長 (織田裕二) が、CM 契約切れの直後に IDO の CM に寝返ったのを見て、あれ、もしかしたら IDO がバカにされない時代が来るのか?とか思ってた。
「デジタルからスーパーデジタルへ」のキャッチコピーのインパクトが強くて、それまで DoCoMoJ-PHONE 勢に馬鹿にされていたから、今こそ見返せると思って、「これからはスーパーデジタルだろ!」とか言ってたっけ。
ちなみに自分はスーパーデジタルとか意味が全然わかってなくて、cdmaOne じゃない普通の PDC 端末使ってたのに、俺はスーパーデジタルだとか言ってた。
自重すべきは私でしたね。


これだけ長年使ってると、ナンバーポータビリティとか無かった時代は電話番号変えるのも嫌だったし、長期利用者向けの優待割引とかがかなり重なって、だいぶ安くなってるしってんで、au から抜けられなくなってしまった感もあります。
お客様満足度 No.1 だって言ってるし、まぁ、それなりに「不満もないし」って感じでずっと使ってきました。


しかし、どうしても覆せない例外を最近感じてしまったんですよ。


【世界のモバイル】auは海外で生き残れるか? 海外の“CDMA”が減少へ - ライブドアニュース

auの国際ローミングサービス「GLOBAL PASSPORT (グローバルパスポート)」は、自分が普段利用しているCDMA携帯電話をそのまま海外に持ち出せるサービスである。しかし今月1月28日よりオーストラリアでのサービスが停止されることとなった。日本でもビジネス層を中心に自分の携帯電話を海外に持ち出す“国際ローミングサービス”の利用が増えているだけに、auは今後どのような対策を打ち出していくべきなのだろうか。

ちなみに、GLOBAL PASSPORT は 2000 年にどこのキャリアよりも先駆けて「携帯そのまま持っていける」みたいなウリではじまって、ますます「IDO はじまったな」って思ってた。いや、ぶっちゃけ「DoCoMo は 905i がそのまま持ってけるとか、今更そんなこと言ってるのかよ」とか感じるかも知れない。
でも、現実を見ると、GLOBAL PASSPORT の現状は、対応端末がたったこれだけで、そもそも CDMA 1X WIN での対応機種は無い。
非対応機種を持ってるけど海外で同じ番号で電話を使いたいという場合は、GLOBAL EXPERT を使えばいいんですが…、そもそもオーストラリアでダメになるって話なんですね。
この際、au に全面的に肩入れして「オーストラリア行かねーし」って前提で話してみますが、

auは「au ICカード」対応端末からICカードを抜き、GSM携帯電話に装着することで海外のGSMエリアで自分の電話番号をそのまま利用できる「GLOBAL EXPERT(グローバルエキスパート)」サービスも提供している。

まず利用にはSIMロックフリーGSM携帯電話を別途購入する必要があるのだが、日本で入手できる推奨機種はノキア・ジャパンから発売されている英語版端末だけである。これでは電話帳を作成しようにも、ローマ字では入力や閲覧などの操作性が劣ってしまう。

GSM 携帯を購入するとなると、実は日本の携帯を買うよりもはるかに値段が高い。
正規ルートで買うよりは、ヤフオクとかで買うのが現実的だと思います。
これは au で表立って許可していない「白ロム」買うのと同じ感覚で OK だったりします。


ちなみに、買わなくても、空港でレンタルも出来ます。
成田空港では第一、第二ターミナルにそれぞれ au のレンタルカウンターがあります。
なので、そこで借りれば OK なんですが、実は第二ターミナルのほうのカウンターは常時品薄で、あらかじめ借りる数日前に予約をしておかないと借りれなかったりします。
カウンターで「えー、もう無いんですかー」と泣きつくと「何時何分に追加の端末が来ますので、それ以降ならお貸し出来るかも知れないですが、保証が出来ませんねー」とか言われる。
でも、第一ターミナルのほうはサクっと在庫から貸してもらえる。
実は一昨年は第一で簡単に借りたんですが、去年第二で同じ感覚で借りに行った時に、こんな状況になってしまい、入国ゲートに行くデッドラインのギリギリ (あと 2 分程度) でやっとレンタル契約が完了したなんてことがありました。


この時に、au を使い続けていたことを超絶後悔しました。


で、DoCoMo 利用者を見てみると、905i 以前は空港のドコモショップで二千円ぐらいで海外用の端末が買えたりしてました。
au のレンタル端末だと、レンタル料が 4、5 日で二千円超えます。


DoCoMo 利用者は涼しい顔で i-mode とか使えますが、au は、電話しか使えません。多分、SMS は使えるっぽいですけど、きょーび日本人は SMS なんか使わねーよ的な。
しかも、そもそもが英語端末な上に、文化が違うから、操作が謎すぎる。
どうやってマナーモードにすんだよ!とか悩んで、1 時間ぐらいいじってたらやっと出来たけど、今度はマナーモードから解除する方法がわからなくなってしまったり。

ノキア・ジャパンからは、日本語に対応したSIMロックフリー端末「Nokia E61日本語版」が発売されており、HTCニッポンからも日本語対応で海外でも利用できる端末が発売されているのだから、これらの端末を推奨機種に加えてもよいだろう。

こんな事実、au のサイトを見てる限り知りようがなかったし、どうせ普段使ってる端末より使いにくいのは承知だが、せめてマナーモードごときで 1 時間も悩まなかっただろうなとか思ってしまう。


と、諸々あるが、少なくとも「オーストラリア行かねーし」前提でも、海外に行こうと思うと

  • GLOBAL PASSPORT 対応機種が WIN で出ないっぽい (技術的に無理?)
  • 普段使ってる端末を持って行けない
  • レンタル端末は在庫確保をしておかないと借りれないかも知れなくてヒヤヒヤする
  • レンタル端末のレンタル料が妙に高い
  • レンタル端末がショボい
  • レンタル端末の使いかたがイマイチわからない
  • 端末買い切りでも端末代金が高い
  • 日本語で使える端末があるのにアナウンスされていない
  • 海外で web が使えない
  • 海外で email 使えない


という不満が残るのが目に見えてます。
もし、海外でも使いたいというケースの場合、DoCoMoSoftBank がどう考えてもここらへんは大部分解消されているので、超快適だと思います。
だから、au は、まず「ありえない」。


以前 au の CM で BENNIE Kストーンズをカバーして歌ってましたが、まさにこの部分に関しては

I can't get no satisfaction.

です。


あの CM ソングは、他キャリア契約者の心情を歌ってるのかな…とか思ってましたけど、どうも au 契約者が海外ローミングを使おうとした時の心情を歌っていたのかも知れないです。


オーストラリアで使えなくなったのを機に、頑張って欲しいものです。